私は子供がまだ小さく、将来の学費をどのように貯蓄していくか日々悩みながら試行錯誤しております。
今回は学資保険は本当に必要か?という内容を説明していきます。
結論
私自身は「必要ない」と考えています。
理由は 満期縛りに対して返戻率が低すぎる(年間0.33%程度) からです。
私は今のところ基本的な学費を積立nisaで貯め、急な出費があった時のために銀行預金でも一部積み立てております。
学資保険とは
学資保険とは生命保険の一種で、毎月保険料を払うことで満期に払った保険料以上のお金が戻ってくる積立型保険になりますです。
また、契約者が亡くなったときなど、支払いが不可能な状態になった時に支払いが免除され、満期まで支払った時と同額のお金が戻ってきます。
学資保険のメリット
学資保険のメリットは大きく以下の3点があげられます。
①口座振替にすることで強制的に貯蓄ができる
保険料の支払いを口座振替に設定することで、強制的に支払い(貯蓄)することができます。
そのため貯金が苦手な人でも比較的貯めやすい仕組みだと考えています。
②銀行預金の利息より大きい返礼率
銀行預金では利息が通常0.001%(年間)程度となっていますが、満期まで支払った学資保険は全期間で106%程度、年間0.33%と銀行預金と比べて約300倍も多くなります。
③年末調整で生命保険料控除が適用できる
学資保険は生命保険の一種であるため、年末調整で生命保険料控除が適用できます。
学資保険のデメリット
次にデメリットについて紹介します。
デメリットは主に4点があげられるのですが、メリットに対してデメリットが大きいと感じるため、冒頭で申した通り学資保険を利用する必要はないと考えています。
①インフレに勝てない
前述したとおり、学資保険は満期まで保険料を支払うと支払額の106%程度、 年換算で0.33%が戻ってきます。
しかし、日本は現在年間約0.5%ずつ物価が上昇(=現金の価値が下がる)しているため、
年間0.33%上昇 – 物価0.5% = 年間-0.17%
となり実質的にお金が減っていることになります。②途中解約すると元本割れする 学資保険は満期まで支払わずに途中解約すると殆どの場合で元本割れします。
元本以上の返戻金を受け取るには満期まで払い続ける必要があり、急な出費に対応するには別に貯めておく必要があります。
②満期縛りに対して返戻率が低すぎる
メリットであげた内容と矛盾するかもしれませんが、これは元本割れせずには支払い続ける年数(=縛り)に対して返戻率が低すぎるという内容になります。
銀行預金は利息がほぼもらえませんが、いつでも自由に引き出せるメリットがあります。
10年以上引き出せない縛りに対して、インフレに負ける返戻率は低すぎると感じます。
③満期縛りに対して付加保険内容がしょぼすぎる
学資保険では、契約者が亡くなり支払いが不可能な状態になった時に支払いが免除され、満期まで支払った時と同額のお金が戻ってきます。
学資保険を満期まで支払った時にもらえるお金は100万~300万円が相場となっていますが、通常の定期死亡保険では最低ランクの月1000円程度でも500万円以上の保険金をかけられるため、生命保険と比較してもかなり学資保険の付加保険内容はかなり薄い内容になります。
また、教育資金を貯めることと、死亡時に家族の生活を支えるために生命保険に入ることは別物になるため、学資保険とは別に死亡保険に入ったほうが良いと考えます。
その他の貯め方
教育費の貯め方は学資保険の他にも、銀行預金、投資信託、株運用など、いろいろな方法があります。
私はインフレ率以上の利息を付けたいと考え、積立nisaを活用しています。
また、急な出費や受験タイミングを変える場合のためにいつでも引き出せるよう銀行預金でも積み立てています。
積立nisaや株運用についてはまた別記事でまとめたいと思います。
まとめ
今回は学資保険の必要性、メリット、デメリットについて解説しました。
私の見解としては不要だと考えますが、もちろんメリットもありますので、
それぞれの人の収入や考え方にあった貯め方を選んでいただければと思います。
教育資金を貯める = 学資保険という時代ではなくなってきましたが、
安易な考えで契約するのではなく、メリット、デメリットを把握したうえで十分に考えて判断してほしいです。
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